自動車型式指定制度に基づき、自動車等の基準適合性について、公正・中立な立場で認証審査を行う我が国で唯一の機関です。自動車認証審査の確実な実施を通じ、基準不適合車の生産・流通を未然に防止し、自動車に係る国民の安全・安心の確保および環境の保全に貢献しています。
リコール技術検証部では、自動車ユーザーの一層の安全と安心につなげるため、自動車の不具合の原因が設計または製作過程にあるかの技術的な検証を通じ、リコールの迅速かつ確実な実施に貢献しています。
各種の環境課題の解決、高度化・複雑化する環境規制・環境技術への対応等の観点から、基準策定・試験方法の改善等のための研究を実施し、公害の防止に貢献しています。
自動運転システム等の高度化・複雑化する新技術に対応した将来安全基準・技術評価手法の開発、運転者や歩行者の視点に立った自動車の安全についての研究等を通じ、自動車交通の安全リスク低減による安全・安心社会の実現に貢献しています。
昨今の情報通信技術の発展に伴い、車両システムの高度な情報化や「つながる機能」を搭載した自動車の普及と当該機能の活用の拡大が進んでおり、これと連動してサイバーセキュリティが重要事項となっております。 このような一連の情報通信技術に係る課題について、安全・環境分野にとらわれない横断的な視点で研究を行います。
自動車の技術基準を国際的に統一する国の活動を支援する立場から、国連の様々な会議に参加するとともに、研究成果や認証審査の知見を活用し、我が国の先駆的な自動車技術に基づく基準・試験方法等について積極的に提案を行い、自動車技術の国際標準化に貢献します。
鉄道認証室は、2012年に我が国初の鉄道分野における国際規格適合性認証機関として認定を取得しました。認証審査に関する国際規格ISO/IEC 17065に基づく認証活動を通じ、鉄道製品・技術の国際展開に貢献しています。
鉄道、LRT(低床式次世代路面電車)等の交通システムに係る安全・安心および安定輸送の確保に貢献するため、省コストで安全性の高い事故防止策の検討、新たなシステム・車両の国内外の動向を踏まえた技術評価等に取り組むとともに、地域の特性に応じた公共交通導入のための利便性や環境特性等に関する評価など、陸上交通の総合的な安全・環境に係る課題についても取り組んでいます。