組織の概要

現地での火災車両調査風景

リコール技術検証部では、道路運送車両法の規定に基づき、自動車の構造、装置、性能などが保安基準に適合していないおそれがある場合に、その原因が設計又は製作の過程にあるかどうかについて、国土交通省からの依頼により、技術的な検証を行っています。

自動車は、近年の安全・環境性能の向上に伴い、構造や装置の高度化・複雑化が進んでいるため、不具合が生じたときにその原因を究明することは容易なことではありません。このため、リコール技術検証部では、自動車メーカー等において自動車の開発(設計・試験)や製造に高度な知識と経験を積んだ専門家を技術検証官として採用し、詳細で専門的な分析を行うことにより技術的な検証を実施しています。

技術的な検証の概要

検証実験風景

技術的な検証は、まず、国土交通省へ寄せられた車両不具合情報を分析することから始まります。一般的に、不具合の原因が設計又は製作の過程にあると、同型の自動車に同様な不具合が多発します。このため、これらの不具合の発生状況を多角的に分析してその原因を探ります。

また、国内で発生する交通事故や車両火災の中で、車両不具合が疑われるときは、必要に応じて現地へ出張し事故車両を調査します。さらに、不具合が生じている同型部品や車両を用いて当研究所の施設で必要な検証実験を行います。

最後に、これらの分析調査や検証実験の結果を総合的に検証して不具合の原因を国土交通省に報告しています。

国土交通省のウェブサイト

国土交通省では、自動車不具合情報ホットラインを通じて、皆様のお車に発生した不具合情報を収集しております。