自転車乗員視点を想定したターンシグナル路面描画の有効性に関する研究

自動車の灯光により路面上に視覚情報を投影する「路面描画ランプ」が登場している。その応用例として、方向指示器(ターンシグナル)と連動し、周囲の交通参加者に車両の右左折や進路変更を伝えるターンシグナル路面描画が開発されている。当研究所では、車両の側方を通過する自転車乗員の視点において、方向指示器の点灯に対する反応時間を計測する実験を行い、これにターンシグナル路面描画が加わる場合の効果を評価した。その結果、車両の方向指示器が自転車乗員の視野に入りにくい場合や自転車で走行中の場合、ターンシグナル路面描画により、方向指示器の点灯に気づきやすくなることを確認した。