自動車の小型軽量化は、走行に必要なエネルギーの節約に効果的です。これは地球温暖化の抑制にも繋がります。また、徒歩での移動が困難な高齢者の間では、小回りの利く手軽な乗り物が求められています。このため国土交通省では2人乗り程度の小さな乗り物を超小型モビリティと位置づけ、このような新たな車両の規格策定を進めています。交通安全環境研究所では、超小型モビリティが円滑に道路を走行するために必要な原動機(エンジン、モータ等)の出力について検討しました。また、このような車両の燃料消費量や電力消費量、二酸化炭素排出量の削減効果を試算しました。この結果が、国土交通省が実施している超小型モビリティの規格策定に活用されています。

超小型モビリティの例(出典:日産自動車、RENAULT)