松井靖浩上席研究員が自動車技術会関東支部学術研究講演会においてベスト・ペーパー賞を授与されました。
2025年05月09日

当研究所の松井靖浩上席研究員が、令和7年3月6日(木)に国士舘大学 世田谷キャンパスにて開催された自動車技術会関東支部学術研究講演会において、優れた論文内容を讃えるベスト・ペーパー賞を授与されました。

近年、全体の事故件数に占める左折巻き込み事故の割合は漸増傾向にあります。交通安全環境研究所はその実態解明並びに安全対策を提案するため、芝浦工業大学教授で当研究所客員研究員である廣瀬先生との共同研究を実施しております。授賞論文では、過去に左折巻き込み事故が発生した東京都内の信号機付き交差点の映像の中から自転車と左折車が接触する可能性が高い危険事象を抽出しました。さらに詳細に分析した結果、自転車が左折車よりも先に交差点に進入している状況が多く(約1.5倍)、自転車の速度が左折車よりも速いことを明らかにしました。この成果は、自動車が自転車との接触可能性を検知し、ドライバに注意喚起を行うシステムを設計する際の有益な情報となります。

松井上席研究員と芝浦工大の皆さん
<交差点での計測をご協力いただきました警視庁板橋警察署前にて。
左から松井上席研究員、芝浦工業大学 廣瀬教授、橋本さん、沈さん>