尾崎研究員が情報処理学会よりFIT奨励賞を授与されました
2024年10月02日

当研究所の尾崎信利研究員が、令和6年9月4日-6日に開催された一般社団法人情報処理学会の第23回情報科学技術フォーラム(FIT)において、FIT奨励賞を授与されました。

FIT奨励賞は、FIT当日の一般セッションにおける発表のうち、セッション毎に優秀な発表1件が選出され、その発表者に対し贈呈されるものとなっております。

組込み・ディペンダブルコンピューティングのセッションでは、尾崎信利氏が発表した「自動車検査における不正改造の自動検知手法 第1報 -計測ノイズに対応した3次元形状の異常検知-」が選出されました。

本研究は、自動車検査業務において多くの部分が検査官の技量に依存している現状を踏まえ、自動車検査業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進するため、検査官が目視で行っていた不正改造による車両形状の異常検査をAIによって自動化することを目的として実施するものです。異常検知に用いる3次元計測データについては、自動車のような大型の物体では、長い計測時間や大規模な計測装置・照明環境等が必要となり、既存の異常検知手法の多くは、このように十分な時間をかけて精度良く計測されたデータが対象とされております。効率が求められる自動車検査では、計測ノイズのない3次元計測が困難であることから、計測ノイズに対応した異常検知手法を提案するものとなっております。FITでは、計測実験を通じて提案手法の有効性を検証した結果について発表を行いました。

本研究により、自動車検査業務の省力化・効率化が期待されます。

尾崎信利研究員
<尾崎信利研究員>

計測実験の様子
<計測実験の様子>

再構成された3次元計測データの例
<再構成された3次元計測データの例>

(参考)
FIT奨励賞受賞者一覧