自転車事故研究に関して警視庁三鷹警察署より感謝状を授与されました
平成27年11月26日(木)、警視庁三鷹警察署で開催された平成27年度交通功労者等表彰式において、当研究所主席研究員の松井靖浩氏、研究員の及川昌子氏及び自動車安全研究領域に感謝状が授与されました 。
東京都内の自転車利用者数も近年増加の傾向にあることから松井主席研究員、及川研究員は平成25年度より警視庁三鷹警察署との連携のもと、三鷹市内の自転車交通事故の実態を解明し、交差点における自転車の走行状況を調査・分析することで、交通事故の発生機序を究明してきました。解析結果より導出された事故予防安全対策案を三鷹警察署へ提案し、三鷹市の交通安全へ貢献したことが評価されました。
車両の通行が少ない交差点では、自転車乗員は横断時に自転車を一旦停止させず、安全確認を励行する例も少ない上、交差点角は建物により自転車乗員や車両運転者の視界が遮られるなど、複数の要因が自転車と車との衝突事故発生の可能性を高めていることを解明しました。調査対象とした交差点において、自転車乗員専用のミラー設置の必要性も提案しました。
自動車安全研究領域では、松井主席研究員が中心となり三鷹市内の自転車交通事故の実態をもとに国際学会における研究発表や欧米の研究機関との意見交換を進めるとともに、自転車交通事故撲滅を目標とした多角的な基礎研究も実施していることから、この度、自動車安全研究領域にも団体として感謝状が授与されました。
表彰式では、警視庁三鷹警察署 岡署長及び三鷹交通安全協会 吉野会長より感謝状が手渡されました。