研究の目的と概要

ガソリン車やディーゼル車から排出される未規制有害物質(ベンゼン、トルエン、1,3ブタジエン、アルデヒド類など)の排出実態解明に役立つ基礎資料を実験で求める。さらに未規制有害物質の生成・排出メカニズムを燃料、燃焼、触媒反応との関連で調べる。

一方、エンジン制御・触媒技術の改善や燃料対策等により、未規制有害物質の排出をどの程度まで低減できるか、その技術的可能性や問題点を明らかにする。

期待される効果

各種タイプのガソリン車やディーゼル車から排出される様々な未規制有害物質の排出実態解明が必要とされているが、そのために必要となる排出ガス中の微量未規制成分の計測技術(サンプリング法、抽出法、定量分析など)が開発され、さらに種々の走行条件における排出実態データが得られる。またこうした未規制物質を浄化するための触媒等の技術のあり方に関する見が得られる。

排出ガス中の未規制有害物質の捕集実験
捕集したサンプル試料の分析状況