2023.02.17
お知らせ
松井主席研究員が日本機械学会フェローの称号を授与されました。
令和5年2月7日に開催された日本機械学会理事会において、当研究所主席研究員の松井靖浩氏が日本機械学会よりフェロー称号を授与されました。日本機械学会フェローは、機械工学・機械技術分野で特に顕著な貢献のある会員へ授与される称号です。日本機械学会は平成12年度よりフェロー認定を開始し、これまでに1,806名のフェローが認定されました。松井靖浩氏は当研究所として元交通システム研究領域長 松本陽氏に続き2人目の認定となります。

 松井靖浩氏は、当研究所において、自動車の安全性に関する研究に努め、特に予防安全分野での歩行者保護、自転車乗員保護に関する研究成果は、欧州自動車アセスメントや、日本の車両保安基準における衝突被害軽減ブレーキの安全性評価試験シナリオとして採用されました。また、衝突安全分野での歩行者保護に関する研究では、脚部インパクタの衝撃条件を開発するとともに、従来、衝突試験に使用されるダミー部品の装着部材が「湿度」にも影響を受けることを新たに解明し、欧州や日本の車両保安基準の実現に活用されました。さらに、衝突安全分野での自転車乗員保護に関する研究では、自転車用ヘルメットの装着による頭部保護効果を明確化し、装着の必要性を提言してきました。これらに加え、同氏は、日本機械学会バイオエンジニアリング部門傷害バイオメカニクス研究会主査として日本の機械工学及びバイオメカニクス研究分野の発展に貢献しています。
 この度のフェロー認定により、松井氏の研究成果が広く知られることを通じて、自動車の安全性がさらに高まることが期待されます。

        
             フェローの称号を授与された松井靖浩氏