交通安全環境研究所 National Traffic Safety and Environment Laboratory

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地上一次式リニアモーターカーの安全性評価に関する研究

研究期間

平成8年度~平成11年度

研究スタッフ

水間 毅(研究主任)、松本 陽、佐藤 安弘、大野 寛之

研究の目的と概要

リニアモータは、その非粘着性、非接触性、扁平形状を利用して、交通システムの分野において様々な形で開発が進み、一部システムでは実用化がなされている。リニアモータを交通システムに適用する場合、電源を供給する側(一次側)を車両に搭載するか(車上一次方式)、地上に配置(地上一次方式)するかで構成が大きく異なる。

特に地上一次方式の場合は電源が地上にあり、また、車両の走行制御と安全確保をすべて地上で行うため、従来の鉄道の安全性確保方法と大きく異なると言う特色がある。本研究においては、地上一次方式リニアモーターカーシステムの安全性確保方法を検討し、安全性を評価する手法について検討を行った。

はじめに、地上一次方式特有の異常事象を整理・分類して、保安設備の構成方法について検討した。その後、リニア同期モータ(LSM)駆動システムの保安装置を開発しその動作確認を行った。またリニア誘導モータ(LIM)駆動システムの制御ソフトを開発し、それによる走行を確認した。こうした検討を踏まえて、LIM駆動システムの保安設備について検討を行い、試験機を設置し動作確認とを行った。

これらの研究で得た知見を生かして、LIM駆動方式の交通システムの安全性確保方法、および安全性評価方法を確立させ、広島短距離交通瀬野線(スカイレール)の実用化につなげることができた。

地上一次式リニアモータ試験施設
駅部でLIM駆動方式用いるスカイレール