交通安全環境研究所 National Traffic Safety and Environment Laboratory

田中主席研究員がProtection of children in cars Conferenceで発表しました

2010年12月24日

田中主席研究員がProtection of children in cars Conferenceで発表しました

平成22年12月2日~3日、ドイツミュンヘンのTÜVアカデミーで行われた第8回Protection of children in cars conferenceにおいて、自動車安全研究領域の田中良知主席研究員が発表を行いました。発表題目は「様々な実車側面衝突実験時のISOFIX固定チャイルドシートに座っている子供乗員の挙動」に関する研究です。

チャイルドシートに座っている子供乗員の死亡事故では、前面衝突事故と側面衝突事故の割合が高いという事故調査の報告があります。それに対して、チャイルドシートの認証試験では前面衝突事故を模擬した試験は行われておりますが、側面衝突事故を模擬した試験は行われておりません。このため、現在、国際会議(GRSP)において、ISOFIX固定チャイルドシートの新法規が検討されており、その中でチャイルドシートの側面衝突事故時の安全性の評価を判断するための試験方法の検討も行われております。このような試験方法を考える上では、実際の車両の衝突時に子供乗員がどのような動きをするのかを知ることは大変重要となり、今回交通研で行った実験から、その内容の研究を発表しました。

Protection of children in cars conferenceは、欧州における子ども乗員の安全性の研究の第一人者の一人であるDr. Langwieder が主催して、20カ国以上の国から100人以上の専門家の集まる、子供乗員の安全性(チャイルドシートの安全性)に関しては世界で最も重要な学会の一つです。その参加者は、自動車の安全性能に関する、例えば事故調査や生体工学、ダミーや試験方法等の研究者、政府関係者、消費者団体、チャイルドシートや自動車のサプライヤーの人間、チャイルドシートの正しい使用方法の教育を行っている人間と、チャイルドシートに関わる多岐の分野に渡っています。また、当研究所の米澤上席研究員が、実行委員会のメンバーを務めております。

本年は、24カ国から137人の参加しました。そして、欧州から13、北米から3、オーストラリアから1、南米から1、中国から1、日本から1、自動車サプライヤーから2、チャイルドシートサプライヤーから1、ダミーメーカーから1、消費者団体から1の発表があり、内容も市場調査、生体工学、基準策定、チャイルドシートの安全性向上、実験結果の報告、安全教育、アセスメント等、大変多岐に渡るものでした。

講演の様子

講演の様子

Dr. Langwieder氏のご挨拶

Dr. Langwieder氏のご挨拶

新しいチャイルドシート

新しいチャイルドシート

新しいダミー人形

新しいダミー人形