交通安全環境研究所 National Traffic Safety and Environment Laboratory

排出ガスリアルタイム他成分同時検出装置の開発について

2010年02月16日

排出ガスリアルタイム他成分同時検出装置の開発について

  東京工業大学、交通安全環境研究所、(株)トヤマの3社で研究を進めてきました、自動車排出ガスリアルタイム多成分同時検出装置が、このたび製品化されることになりましたので報告いたします。この装置は光イオン化質量分析法に基づく装置であり、高時間分解能かつ超高感度分析が可能な装置です。ナフタレンを例にあげると、O.1秒間隔で1ppb (10億分の1)程度の濃度の計測が可能です。
  本装置の特徴は、イオン化用レーザーの波長を最適化することにより、多くの芳香族炭化水素物質を同時にイオン化できるため、1回の計測で様々な物質を同時にリアルタイム計測することが可能です。また、イオン化光源を変えることにより、従来の質量分析法では難しかった異性体ごとの検出も可能です。
  現在、大気環境の改善のために、自動車排出ガス中の有機物質を成分ごとに把握することが求められています。従来の分析法では、時々刻々変化する自動車排出ガスをリアルタイムに評価することは難しいとされていましたが、本装置を用いることにより、自動車からの有害物質排出特性の把握、対策が容易に行えると期待されます。また、自動車以外の分野でも、たばこの煙等の計測例があり、大気環境計測、公衆環境計測においての利用が可能です。平成22年3月8日に開かれます“自動車排出ガス評価法の最前線 レーザーイオン化リアルタイム分析の原理と応用”におきまして、デモンストレーションを行います。
  本装置の開発は、鉄道運輸施設整備機構、基礎的研究推進制度“可搬型レーザーイオン化分析装置による自動車排気ガス中の有害有機物リアルタイム評価法の研究”(2007-3)により行われました。


■シンポジウムのご案内
日時:平成22年3月8日(月) 13:30~17:00
場所:東京工業大学すずかけ台キャンパス
J2棟20階中会議室
詳細はこちら(pdf:874KB)

■関連リンク (独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構 URL:>http://www.jrtt.go.jp/

お問い合わせ先

〒182-0012 東京都調布市深大寺東町7-42-27
交通安全環境研究所 環境研究領域
担当 山田
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E-mail: h-yamada@ntsel.go.jp