交通安全環境研究所 National Traffic Safety and Environment Laboratory

次世代低公害車開発・実用化促進プロジェクト 非接触給電ハイブリッドバス

研究期間

平成19年度~平成20年度(2カ年)

研究スタッフ

成澤 和幸(チーム長)、林田 守正、松村 英樹

研究の背景及び目的

大都市域を中心とした大気汚染問題を抜本的に解決するとともに、地球温暖化対策に資する低公害車が求められています。内燃機関と電気モータの両者を動力源として用いるハイブリッド自動車は低公害性と低燃費性に優れていますが、大型車の普及は進んでいません。
そこで車載バッテリに外部から急速充電が可能な非接触給電装置(Inductive Power Transfer)を搭載したハイブリッドバスを試作して、実証試験を行い、その有用性を明らかにしています。

研究の概要と期待される成果など

実用に近い条件で詳細なデータを積み重ねることを目的に、非接触給電ハイブリッドバスの営業ナンバーを取得して実証試験を実施しました。導入した営業路線は、羽田空港内の第1ターミナル、第2ターミナルおよび国際ターミナル間、一周3.1kmを巡回する無料循環バスです。なお非接触給電装置の一次側は穴守稲荷にある羽田京急バス㈱車庫内に設置しました。実際の運行に当たっては、車庫と空港間をハイブリッドモードで、循環営業路線を電気自動車モードで走行しました。電気自動車モードにおける二酸化炭素排出量の低減効果は48%でした。より高い低減効果が期待されましたが、これは循環バスルートにおいて走行速度が低く減速時のエネルギ回生効果が少なかったためと考えられます。今後一層の改良を加えていく予定です。

非接触給電ハイブリッドバス